2012年10月19日金曜日

#4 アイデア発想のアプローチ

コンセプトに基づくためのユーザー調査




前半:
コンセプトの事例
・各グループ内でのシナリオとスケッチの発表、グループ内でアイデアを3つ程度にしぼる。

後半:
シャッフルディスカッション:他のグループの意見を聞いてみる
コンセプトとペーパープロトタイプ手法について

次週の課題の把握と準備




まず、コンセプトの事例を横溝先生に教えていただきました。

アイデア発想のアプローチ
・駅を中心とした新しいライフスタイルの提案プロジェクトのアイデア展開例
1.「ストーリニーの共有」誰が?いつ?ぢじで?何をすると?どんなことが起こるのか?
2.「シーンの共有」人工物を中心に展開する一日の出来事を追う
3.「体験イメージの共有」提供したい体験のイメージを集めて、アイデアを共有する
4.「インスピレーションの共有」シャボン玉をメタファーにした情報媒体の提案
5.「インタラクションの共有」ユーザーが人工物を利用するプロセスのアイデアスケッチ

アイデアを練る手段
   直感「思いつきを信じる」→思考「思いつきを論理的に考察する」→表現「思考を表現する」

横溝先生からのアドバイス
・はじめからアイデアに制限を設けては行けない。
・アイデアをたくさん出して、それを実現するものはなにか?
・既成概念を外して、大きくアイデア発想をする。
(例:最初からスマホの機能として考えるのではなく、自分たちのアイデアをより実現してくれる方法を模索していく。(その結果あがスマホなら問題はない。))

・自分のアイデアを提案する → 仲間のアイデアを再解釈する → 仲間とアイデアを共感する → 皆のアイデアを作る

・仲間のアイデアに傾聴し、アイデアの連想を繰り返す。



グループ内コンセプトの決定

まず、グループ内でシナリオ、スケッチをもとにコンセプトをまとめていく。



1.対象ユーザーに取って魅力的なコンセプトであるか?
 =本当にユーザーに取って嬉しい提案か?
 =自分だったら本当に使ってみたいか?




2.これまでに新規性のあるコンセプトやデザインになりそうか?
 =リフレーミングを試してみる
 =似たようなアイデアはないか、ネットも活用して調べる。

*コンセプトはフォトダイアリー、フォトエッセイと繋がっているか?
*コンセプトはユーザーの言葉になっているか?
*コンセプトは5つくらいを目標に


各自がテーマに沿った複数のシナリオを作る
アイデアスケッチを入れる。






各グループで話し合って、シナリオを3つにしぼる。
スケッチに色があると分かりやすい
絵を大きく描くとも大事
スケッチとシナリオを分ける場合はバラバラにならないように





シャッフルディスカッション
シャッフルディスカッション


調査データからコンセプトを導く際、チーム内のディスカッションだけでなく、チーム外の一人も参加してもらい、チーム外の人間との意見交換とその反応からチーム内のコンセプトを精緻化していく方法

①チーム内でコンセプトを共有して、全員がコンセプトを説明できるようにする。派遣員1名、説明者3名を決定する。
②他のチームから1名を派遣してもらう
③派遣された他のチームの1名に対して、チーム内のメンバーの1名が、コンセプトを説明する(説明者は交代する)
④派遣された1名は、説明されたコンセプトに対して、コメントとアドバイスをする。








人に説明していくと、その中で人に伝えていくうえで、つじつまが合わない部分等を自分の中で修正し、コンセプトがより洗練されていく。
それが重要。



派遣者は対象ユーザーの視点で思ったこと感じたこと、アドバイス・アイデアなどをコメントで残してあげてください。
説明者は
①テーマを発表する。
②どのようなコンセプトを考えたか
③どんなシナリオで
④どんなスケッチをかいたか? を3つ発表する。


派遣者と一緒にディスカッションで意見を交わしましょう
派遣された人は分からないことは質問する。
それを残りのメンバーはポストイットに書いて残していく。

残りのメンバーも説明者の説明を聞いて、疑問に思ったこと、思いついたアイデアなどをまとめておくといいと思います。


シャッフルディスカッションで得た意見やアイデアなどを基に、自分たちのグループの方向性をもう一度見直して来週の発表にむけてデータをまとめてみましょう。






次回はテーマ・プロダクト中間発表です。
以下の内容を授業支援システムにて送ってください。締め切りは22日(月)13:00です。
pdfによる発表を3分以内
・テーマ、グループ名、メンバー名
 =出来るだけ分かりやすく魅力的なタイトルを付けよう
・代表的なフォトエッセイ
・代表的なフォトダイアリー
・エッセイ、ダイアリーからの気付き
 =大事だと思われる気づきを5つ程度
 =ふつう誰でも知っているようなことではなく「気付き」として発見したことがよい
・デザインコンセプト
 =フォトエッセイやフォトダイアリーの気づきと関連がある方が良い
・対象ユーザーとシナリオ
・シーンスケッチ
・プロダクトスケッチ
・ペーパープロトタイプ
・アクティングアウト


ファイルサイズが大きい場合は「画像の品質を下げる」などで2MB以内におさめてください。





TAからのアドバイス
スライドは自分たちが「どんなことを考えてきたか?」を発表するのも大事ですが、
「自分たちの考えてきた物を使うとこんなにすばらしい体験が出来ます」ということをアピールすると、聞いている人により魅力が伝えられると思います。
そのために、今回自分たちが考えたシナリオなどを基に発表の流れや、アクティングアウトを考えてきてください。


アクティングアウトは恥ずかしがらずに大きな声でどうどうとやった方が演じる側も見ている側も楽しく、内容が伝わりやすいです。

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